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関越病院

質の高い医療と心のこもった
ケアをお約束します。

臨床工学科

臨床工学技士(以下:CE)とは、医師の指示のもとに、生命維持管理装置の操作および保守点検を行う医療機器エンジニアのスペシャリストのことです。チーム医療の一員として、 安全な医療の提供ができるように業務を行っています。

当院の臨床工学科は、主に4つの業務を行っています。
(1) 血液浄化業務
(2) 医療機器管理業務
(3) 呼吸器管理業務
(4) 循環器業務

血液浄化業務

透析室

当院透析室は、北館2階・3階の計96床にて1日2クール(夜間帯含む)で行っています。 JMS社製コンソール及び通信システムが導入されており、自動化された治療環境の中、血液浄化に関する臨床業務及び機器の保守管理業務を行い、安全で質の高い治療を目指しています。 当院の「患者様の負担を少なく日帰りでシャントを治す」という理念のもと、シャント外来の枠で経皮的血管形成術(PTA)や血管造影検査(アンギオ)業務を行っています。患者様がQOLの高い生活を送れるよう、スタッフ一同努めています。

  • 使用機器:
    コンソール:透析室 JMS93台、ICU個人機 東レ1台 日機装1台 RO装置:ピュアフロー(JMS)
    透析液供給装置:BC-ピュアラー03(JMS) A・B剤溶解装置:PDR-TA(JMS)、PDR-TB(JMS)

エコーガイド下穿刺

透析導入時や穿刺困難例に対して、タブレット型の超音波診断装置を用いて血管を抽出しながら、安全かつ確実に穿刺を行っています。血管の位置・走行・深さを把握することで、穿刺成功率向上や合併症低減へとつながり、患者様の苦痛を軽減し、安全な透析治療を提供できるよう努めています。また、穿刺前評価として血管径や血流の状態を観察でき、バスキュラーアクセスの一環としても有用です。

シャントエコー評価

シャントトラブルの早期発見を目的として、定期的にシャントエコー評価を実施し、シャント管理に役立てています。

経皮的血管形成術(PTA)・アンギオ業務

「患者様の負担を少なく、日帰りでシャントを治す。」という 院長の理念のもと、シャント検査・評価、シャント診察、アンギオ・PTA治療が、スムーズに流れるよう業務にあたっています。

医療機器管理業務

医療機器が継続的に、安全・安心な状態で使用できることを目的に、機器の貸し出しや保守点検を行っています。 院内をラウンドし、使用されている機器が正常かつ安全に使用されているか、チェックを欠かしません。 医療スタッフへの定期講習会や、必要に応じて勉強会を開催しています。医療事故のリスク低減、医療の質の向上を目指し、医療機器の適正な使用方法の指導と安定した性能の維持にも努めています。

機器管理関連業務

安全に使用するために、機器貸し出し・返却システムを構築し、院内の1000台を超える医療機器の一括管理を行っています。 呼吸器を含む医療機器の操作説明や関連職種に対しての研修会などを行うほか、病棟ラウンドを毎日行っています。 シリンジポンプ、輸血ポンプ、低圧持続吸引器、除細動器、人工呼吸器、エコーなどの使用状態の確認、返却後の使用後点検を行い、機器故障の早期発見につなげております。

呼吸器関連業務

当院は、人工呼吸器を12台、HFT専用機を4台保有しており、各種機器の貸出や保守点検を行っています。日々のラウンド業務では、正常かつ安全に使用されているかチェックを行っています。また、RST(呼吸サポートチーム)の一員として、安全な人工呼吸器管理を目指しています。

循環器関連業務

血管造影室

急性心筋梗塞の緊急検査や治療、血圧の低下や不整脈が続く患者様に対し、心臓や肺の働きを助ける補助循環装置の導入、狭心症や不整脈など診断、治療を行っています。

  • 冠動脈造影検査(CAG)
  • 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)
  • 末梢血管形成術(EVT)
  • 心臓ペースメーカー植込み術及び交換術

CEは、検査中の心電図のモニタリング、IVUS(血管内超音波装置)操作、急変時の補助循環装置である大動脈バルーンバンピング(IABP)、経皮的人工心肺(PCPS)や人工呼吸器などの準備・操作を担当しています。 また、検査・治療に必要な物品出し、機器の準備・操作に1名、医師の清潔野介助者に1名のCE2名体制で、手術の円滑な進行と成功に尽力しています。

循環器関連業務

心臓カテーテル業務では、心臓カテーテルの検査、治療時の心電図、心内圧などの記録、IVUS(血管内超音波装置)、IABP(大動脈バルーンパンピング)、PCPS(経皮的人工心肺装置)などの補助循環装置の準備・操作を行います。 不整脈業務では、主にペースメーカー植込み術・交換術においての操作、動作チェックを行い、循環器内科の医師と連携して、臨床業務を行っています。

ペースメーカー外来

心臓ペースメーカーを埋め込んでいる患者様に外来にて、患者様ごとに電池の消耗度やリード線の状態、不整脈の確認をしています。適正にペースメーカーが作動し、安全かつより長く使用できるように努めております。また、入院中にペースメーカー管理が必要な患者様がいらっしゃる場合は、医師と共にペースメーカーの管理・チェックを行っています。

臨床工学科の取り組み

資格取得

  • 腎代替療法専門指導士:1名
  • 専門血液浄化臨床工学技士:1名
  • 認定血液浄化臨床工学技士:11名
  • 認定集中治療臨床工学技士:1名
  • 認定医療機器管理臨床工学技士:1名
  • 3学会合同呼吸療法認定士:3名
  • 透析技術認定士:10名
  • 透析技能検定2級:2名
  • 第2種ME技術者:14名
  • 心血管インターベンション技師:2名
  • 血管診療技師:1名
  • 埼玉県肝炎医療コーディネーター:2名
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